温暖化時計

2009年11月25日

都市の連鎖が、温暖化を加速させている。
オリンピックの誘致を呼水に、投資を呼び込み、地下都市建設が進められた。
地球の平均気温が、産業革命以前より2℃以上上昇すると、人間がバタバタと死んで行く。
行き場は、地下しかない。

環境に適応した生命だけが、生き残る。
科学や技術で、自然が征服出来ると思うことは、思い上がりだ。
まして、もう始まっている温暖化の解決を、将来の技術に委ねても、間に合わない。
人間はこの世に生まれただけでは、人とは呼ばれない。
宗教は、様々な戒律を信者に求めるが、戒律を守ることは、世人には出来ない。
ただ、自然に生かされていることを知って、はじめて人となれる。

サイキは、東京のネオンや、エアコンの風を受けながら、
「自己否定」と、呟いた。
学生運動でよく使った言葉だ。
「現代人には、『ほどほど』の自制心が必要なんだ。」と、ゴン・アリュウが答えた。
地球を経営しようとするかぎり、地上から争いは絶えない。
経済は、本来誰のものでもない自然や地球に所有の概念を持ち込むだけだ。
「他人のために生きようとする奴は、この街にはいない。」
「ムダと分かっていても、努力することだ。」

ボーイフレンドジーンズの女子が、二人の到着を待っていた。




Posted by グリーンワーク at 13:04│Comments(0)
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