この広告は365日以上更新がないブログに表示されます。

Posted by 滋賀咲くブログ at

低炭素経済

2010年07月20日

滋賀県立大学で、鎌仲ひとみ監督作品ドキュメンタリー『ミツバチの羽音と地球の回転』の自主上映会が開催された。


鎌仲監督は、『六ヶ所村ラプソディ』で有名。

日本は現在55基の原発が稼働している。
さらに14基の原発が建設されようとしている。
マスコミは口にチャックをし、ほとんどの国民がこの現実を知らない。
鎌仲監督は、自主上映を通して、この事実を伝えている。

全国650か所で自主上映された『六ヶ所村ラプソディ』を観た全国の観客が自分達もと立ち上がり、100万人の『六ヶ所再処理工場反対』署名を集めて、経済産業省へ届けた。
しかし、担当者に目録が手渡されただけだった。
100万人の人々が挫折した。

情報統制された大衆へのマインドセット「だけど原発は必要だよね。」というプロパガンダを、監督は自主上映をとおして知った。


挫折とプロパガンダから立ち上がるために『ミツバチの羽音と地球の回転』は作られた。

舞台は、中国電力上関原発の建設に28年間反対闘争を続ける祝い島と、国が脱原発を宣言し『持続可能な地域作り』進めるスエーデン。


中国電力は祝い島島民に対し940万円の損害補償を求めるスラップ訴訟を起こし、山口地裁は500万円のスピード判決を島民に下した。
国家権力。
経済産業省は、上関原発建設を残り13原発建設の一里塚と位置付けている。

スエーデンは送電網の開放で電力の自由化を可能にし、自然エネルギーで『持続可能な地域作り』を進める。

日本の原発も送電網も元は税金で作られた筈なのに、電力会社が独占し、かつて「国鉄は国民の財産」と論調したマスコミも大手スポンサーの前に口を閉ざしている。

『ミツバチの羽音と地球の回転』の自主上映会で、観衆に真実を伝え、いくらマスコミが情報統制しても、ミツバチの羽音のようにブンブンと現実を大衆に伝えようしている。

世界の1000社以上(日本企業は不参加)が参加する『1%プロジェクト』(収益の1%を環境投資する)は、祝い島に10億ドルの投資をし、自然エネルギーで『持続可能な地域作り』プロジェクトを立ち上げる。
日本での窓口パタゴニア社は、「カリフォルニア州と同面積の日本に69基の原発が存在することはクレージー」と切り捨てる。


上映後の講演で、鎌仲監督は「原発推進派も、反対派も、お金を受け取った人も、受け取らず損害訴訟を起こされた人も、流れ込む原発マネー・核燃マネーの前で翻弄され、スエーデンのような選択の余地をなくし、サバイバルを押しつけられている。」と結んだ。

日本では、原子力発電は温暖化対策の切り札のようなウソがマインドセットされ、国民は情報が制限され、誘導されている。




Posted by グリーンワーク at 20:59 Comments( 0 )