大豆自給プログラム

2008年08月19日

コミュニティガーデンでの大豆について、アドバイザー各氏の意見をお聞きしました。

1.中野さん(イチゴ農家)
(1)夏季の栽培は、 温暖化の影響が以下みられるので、総体に20日遅らせるとベター。
 ① 稲は、米の表面が硬質化しているため、夜間に水を水田に入れ、冷やしている。
 ② 大豆は、フクユタカなど極晩生の栽培が望ましい。
   極早生、極晩生の品種を選び真夏の発育を避ける。
   花が咲き、実をつける時期に、今夏のように日照が強いと、樹が成長を続けるため、
   実に栄養がいかない(ツルボケ)。
(2)大豆の栽培は畑より水田のほうがいい。
  畑は年中栽培を続けるので、そのつど肥料を施し、土が肥えすぎているため、
  ツルボケになりがち。
2.吉川さん(有機農家)
(1)今回、吉川農園では大豆をビニールハウス栽培にしたため、総立ち(ツルボケ)になった。
  ① 温室効果が蔓ばかり生育させてしまった。
  ② 畑の土が肥えていたため、総立ちになった。
(2)今夏、温暖化でデータ通りに栽培ができなくなっている。
 ① ゴボウが発芽しても日焼けして、消えてしまう。
 ② 畑の作物に給水を続けないと根が枯れてしまう。
3.神庭さん(グリーンワークの畑の先生)
 晩生のみずくぐりを早生植えしても、結局収穫は10月になるのではないか。
4.コミュニティガーデンの隣で畑をつくる浦谷さん
  今夏は、日照り続きで、畑の作物は例年より早く上がっている(枯れ出している)。
  収量も例年を下回っている。

大豆自給プログラム例年より半月早くツルがあがったカボチャ畑




大豆自給プログラム枯れ出したヤマイモ




各氏の証言から、温暖化の影響が農業に全般に見られ出しています。
グリーンワーカのみなさんにはコミュニティガーデンで、収穫の楽しみを味わっていただく予定でしたが、
温暖化時代の栽培の大変さを知っていただくこととなりました。
失敗を糧にしていくことも、温暖化とともに生きるライフスタイルかもしれません。



Posted by グリーンワーク at 18:40│Comments(0)
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