温暖化とエネルギー問題(よくある質問から)

2010年03月15日

京都議定書の頃は、温暖化が始まると、止められないと言われていました。
20世紀の間は、1.5℃以上の温度上昇は、危険だと考えられていました。
洞爺湖サミットの頃は、持続可能な経済には、3~4℃の温度上昇を容認と、経済側から主張されていました。
それに対して、IPCCは、『被害を最小限に留める』には2℃以下に抑える必要があると反論しました。
おそらく、1.5℃上昇して、ティピングポイントを迎えるまで、温暖化はエネルギー問題として、経済活動論議に終始するでしょう。

エネルギー問題は、今世紀半ばに、石油やウランが枯渇するオイルピーク問題から、次世代エネルギー開発が必要です。
次世代エネルギー議論は、温暖化問題と似ていますが、非なるものです。
なぜなら、温暖化問題は、未来の技術で解決できる時間的余裕がありません。
今ある技術で、今すぐ取り組まなければ、すぐに1.5℃になります。
1.5℃を超えると、グリーンランドの大陸氷の氷解による海面上昇など、被害が出ます。
最短の予測は2016年です。


オイルショック以降、日本は省エネに向かいましたが、EUなどは石油に頼らない方向に進みました。
日本は安い石油に依存できるから、省エネに向かったのでしょう。
石油価格は、日米が突出して廉価です。
このことが、温暖化対策に影を落としています。
安い石油に依存した(石油を燃やし続ける)省エネは、エネルギー問題であっても、温暖化問題ではないからです。
もうこれ以上省エネできない。
乾いた雑巾論。
経済ロジックの催眠術です。

グリーンワークは、一人でも多くの方が催眠術から覚醒することを願っています。
2016年以降、ティピングポイントで、経済はリセットされると考えています。



Posted by グリーンワーク at 19:23│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。