グリーンワーク

福井市内で開かれたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）エネルギー相会合は６月１９日、二酸化炭素（ＣＯ２）排出削減につながるエネルギー源として「新規の原子力発電所建設の促進」を明記した共同声明「福井宣言」を採択、閉幕した。
直嶋経済産業相は、終了後の記者会見で「環境問題への対応で原発の重要性はより高まっている。日本が５０年間築き上げてきた技術やノウハウを提供したい」などと述べ、会合の成果を日本の商機に結びつけたい意向を示し、日本が１０億円を拠出すると述べた。

その中で、スマートグリッドが注目されている。
それでも、電力は送電中に減衰していく。
つまり、エネルギーを一番必要としている都市に原子力発電所を建設することが一番効率的だ。
原子力発電所の建設は誰もが反対する。
都市の問題は都市で解決すべきだ。

使用済み核燃料再処理工場がある六ヶ所村でも、最初は大間の漁師など、多くの住民が建設に反対した。
その後、流れ込んだ核燃マネー・原発マネーの受け皿になった人たちが議員などリーダとなり、反対した人は口をつむぎ、村は分断されていった。
植民地的支配。
金がすべてだった。
しかし、六ヶ所村は貧しから再処理工場を引き受けたと、都市の住民が言える筋合いではない。

広瀬隆さんは、かつて『東京に原発を！』と提案した。
都市に必要なエネルギーは、都市で議論すべきだ。
『東京に原発を！』は、誰もが嫌うから、そのきっかけになる。
都市の浪費を無くすことが、温暖化対策に一番効果的だ。
ソドムマネーはもういらない。