花はどこへいった
2011年01月21日
16
その夜は、満月だったが、
どこにもたどり着けそうにない夜だった。
それでも、自分の弱さも知らないままに旅立とうとしていた。
『彼は結婚している人。』
そう言い聞かせて、
人を好きになったことを誇らしく思うことにした。
「また、いつか、どこかで会いましょう。」
誰も気付かないけれど、この胸は泣いている。
月光のグラデーションを浮かべたダム湖に立っていた。
風景を残して置きたかった。
『女の人は時々強く抱きしめられなければだめだ。』と、そんなことを考えながら、体をまかせた。
彼は長い指で私の髪に触れた。
人は肌で感じて、変わっていく。
その夜は、満月だったが、
どこにもたどり着けそうにない夜だった。
それでも、自分の弱さも知らないままに旅立とうとしていた。
『彼は結婚している人。』
そう言い聞かせて、
人を好きになったことを誇らしく思うことにした。
「また、いつか、どこかで会いましょう。」
誰も気付かないけれど、この胸は泣いている。
月光のグラデーションを浮かべたダム湖に立っていた。
風景を残して置きたかった。
『女の人は時々強く抱きしめられなければだめだ。』と、そんなことを考えながら、体をまかせた。
彼は長い指で私の髪に触れた。
人は肌で感じて、変わっていく。
Posted by グリーンワーク at 22:44│Comments(0)