空から落ちて来たアオサギの約束

2012年03月02日

吉川緑地で作った童話をプレーパークで子供たちに読み聞かせしています。
3月10日に県庁や、3月24日希望が丘でも、読み聞かせをします。

空から落ちて来たアオサギの約束

ゲリラ豪雨って、知っていますか?
このお話は、ゲリラ豪雨って言葉を、まだ知らなかった頃の出来事です。


『・・・!』しました。
今まで体験したことがない夕立がびわ湖をわたって来たからです。
吹き飛ばされそうな風が吹きました。
いなびかりが走り、かみなりが落ちました。
それは台風のようなどしゃ降りでした。

そして、大木をつぎつぎになぎ倒して、通り過ぎて行きました。


そこは、アオサギが子育てをするコロニーでした。
空から、アオサギが落ちてきました。


それでも、彼(彼女)は生きていました。

つばさがおれたアオサギは、再び、青空を飛ぶことはできませんでしたが、
凛として、ぼくに話しかけてくれました。
自然のことや、野生のことや、

家族のことを。
どこから来て、どこへいくのか。

そして、彼(彼女)は飛び去って行きました。
あとは、キツネやタヌキがかたづけてくれました。
森に入ると、ぼくたちの耳には聞こえない音がこだましています。
耳をとざさないでください。

ぼくは、しばらくして、テレビのニュースで、『ゲリラ豪雨』という
新しいことばを知りました。
ゲリラ豪雨は、地球温暖化でひきおこされます。

その前に、ぼくは彼(彼女)の声を聞いていました。
彼(彼女)がいた水辺には、彼(彼女)が飛び去った空の虹がうつることを知っています。

ぼくたちは、これからその空の二酸化炭素をきれいにすると約束しました。



Posted by グリーンワーク at 12:24│Comments(0)
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