温暖化時計
2009年07月27日
それは、決して奪うことができないものだ。
新しい夜明けは、決して壁の向こうから来るのではなく、その瞬間、ぼくは生まれることができる。
ちっぽけな日溜りに逃げ込むより早く、精霊たちが棲む世界へ、感性のスピードが、ボッキして行くのが気持ち好かった。
野次と、怒号と、暴力と、精霊たちのコペルニクス的展開が始まった。
ボクは世界がどこに向かっているかなんて、少しも興味がなかった。
「どこから来て、」と、ぼくが聞いた。
「何もないような気がする。」と、そいつが言った。
「どこへいくのか?」と、ぼくは反復した。
そいつは、「何も残らない気がする。」と、澄んだ声で言った。
エコーだ。
沈黙が支配する誰もいない部屋の片隅で、そいつの声は木霊した。
聞いていたのは、風だけ。
見ていたのは、電熱器の赤いコイルだけだった。
窓の外では、風がちぎれて、雪になった。
背後にソビエル壁は、吹雪に霞んでいる。
新しい夜明けは、決して壁の向こうから来るのではなく、その瞬間、ぼくは生まれることができる。
ちっぽけな日溜りに逃げ込むより早く、精霊たちが棲む世界へ、感性のスピードが、ボッキして行くのが気持ち好かった。
野次と、怒号と、暴力と、精霊たちのコペルニクス的展開が始まった。
ボクは世界がどこに向かっているかなんて、少しも興味がなかった。
「どこから来て、」と、ぼくが聞いた。
「何もないような気がする。」と、そいつが言った。
「どこへいくのか?」と、ぼくは反復した。
そいつは、「何も残らない気がする。」と、澄んだ声で言った。
エコーだ。
沈黙が支配する誰もいない部屋の片隅で、そいつの声は木霊した。
聞いていたのは、風だけ。
見ていたのは、電熱器の赤いコイルだけだった。
窓の外では、風がちぎれて、雪になった。
背後にソビエル壁は、吹雪に霞んでいる。
Posted by グリーンワーク at 21:39│Comments(0)