温暖化時計

2009年09月23日

破滅に向かう国をしり目に、食糧難を予測して、百姓になる人がいる。

バブル以降、安い食糧を輸入することが当たり前になり、(高度成長期以降の)3ちゃん農業から、母ちゃんが抜けて、一緒に子供たちも田畑から姿を消した。
その子供たちも大人になり、快適な生活を求め、身近な自然から遠ざかって子育てをはじめている。

熱波がやって来て、夏の空気と秋の空気の境目が消え、秋雨の季節も消えた。
田畑は乾燥し、アキアカネも、山から下りて来なくなった。
携帯サイトでのバーチャルな庭作りや、森ガールには、姿を消していく身近な生き物の声は届かない。
命は、生き物の姿をかりて語りかけている。

バブルは、ビジネスをギャンブルに変え、輸入食材のパワーランチがビジネスランチになった。
都市は、膨大なエネルギーの浪費で支えられている。

バブルは、人々から批判精神を奪った。
莫大な財政赤字や、リストラでも、人々はデモや、ストライキで対抗しなくなった。
日本は、資本主義国で、唯一の一党支配国家と呼ばれて来た。
国民は、政権交代がない与党が分配する金にすり寄った。
企業は『百年に一度の金融恐慌』という脅し文句で、公的資金を引き出した。

かつて、みのやで、お金を払う前にジュースを飲み、お金を払わないでつけに出来た。
今でも、途上国を旅すると、同じ光景に出合うことがある。
経済の約束は、既得権を強固にするための共同幻想に過ぎない。
沖縄では、米軍兵士が、雑貨店に土足で上がりこんで、ただで飲食することが続いて来た。
アメリカは、ドルを商品にして、暴力を担保にドルという幻想を売っている。
自由は人間の尊厳だ。
本来、暴動が起こってもおかしくないのに、国民は不都合な真実を見ない術を身につけて来た。

『百年に一度』どころか、
昭和恐慌の時代、娘を売って生き延びた百姓がいた。
田畑を失くし、大陸に渡る百姓がいた。
マリーアの祖々母は、ブラジルに単身移民した。

マリーアのスナックの常連の男たちが、マラリアで焼かれた村で百姓を始めた。
「金と暴力で支配できる時代は終わった。」と、リーダは言った。
自分の言葉で語ることができる男たちだ。



Posted by グリーンワーク at 20:23│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。