10年先(7)

2012年06月03日


10年先について、一緒に考えましょう。

(7) 経済問題
温暖化問題に取り組む時、常に「経済に悪影響」と敬遠されて来ました。
温暖化は、産業革命以降の産業活動、つまり化石燃料消費に起因しているからです。

京都議定書では、経済の手法を利用する仕組みとして、炭素市場が採用されました。
市場原理で炭素を売買すれば低炭素社会が実現できると考えました。
お金のやり取りに置き換えれば産業界の行動を促せると考えました。
しかし、フクシマ以降、明らかなように、エネルギー問題と温暖化問題は似て非なるものです。
エネルギー問題を解決しても、温暖化問題は解決できません。
なぜなら、エネルギー問題は経済問題であって、環境問題ではないからです。
金儲けが出来るかどうかの問題だからです。

結局、停滞している炭素市場はただの幻想でしかありませんでした。
二酸化炭素の排出枠に価値があると市場が共同幻想をいだかないからです。
二酸化炭素は金ではありません。

ほとんどの人が損をした金融工学、破綻したリーマンショックで、暴走と表現される市場原理に委ねても、見えない二酸化炭素はエンロンの詐欺をグローバル化させるだけだと思います。

結局、直接的な化石燃料への炭素課税でしか、経済を誘導することはできません。

あなたは、どう考えますか?



Posted by グリーンワーク at 21:36│Comments(0)
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