吉川のヘビと亀の例からも温暖化の影響は身近に感じられるようになってきましたね。ここ、隣の守山市でも本日15日にアマガエルを野外で見つけられました。畑で草引きをしていると2匹のアマガエルが土の上で元気よく跳ねていました。まだ、2月なのに・・・。びっくりしました。(Mさん)
去年は、アキアカネ(赤とんぼ)を、吉川湖岸緑地で観察できませんでした。野洲~守山周辺からも姿を消しました。暑さに弱いため、羽化直後の夏の盛りは涼しい高原で過ごし、秋になって成熟した頃平地に下りてきます。温暖化の影響を受けやすいトンボです。温暖化時計で紹介しているように、身近な生き物に異変が起きています。草津でもコハクチョウの飛来は例年より1か月遅い1月でした。そして、コハクチョウの北帰行は例年より1か月早い2月から始まりました。気がつけば、秋の風物詩のアキアカネがいなくなりました。
2015年に向けて、1.5℃上昇(自然が再生できなくなる閾値)の温暖化の足音が着実に聞けるようになってきました。少しづつ身近な生き物が姿を消しています。平均気温の1℃上昇は地理的に南に150km移動したことを意味します。20世紀の間にすでに1℃上昇していますから、100年の間に滋賀県は和歌山辺りまで南下したことになります。1.5℃上昇まであと6年です。
産業革命前より、平均気温が2℃上昇は人間が適応できなくなる閾値です。2℃上昇で、2040年頃に、地球の肺と呼ばれるアマゾンの乾燥化が予測されています。日米でポスト京都の調整を協議することになりました。麻生総理は、「温暖化の被害を最小限にするため」というが、政治家のいう最小限は経済被害でしかない。レスターヤングは、2020年までに90年比でCO2排出を90%減と訴えています。そのためには今日からでも世界中の工場の煙突から出るCO2を止めなければ間に合いません。それでも、2015年には間に合いません。
先日、フジテレビで、『東大総長から学ぶエコ番組』がありました。総長は「日本の工場はすでにギリギリの省エネをしているので、家庭の省エネをがんばろう。」とおっしゃっているのを聞いて、かつて国が「水銀と水俣病との因果関係はない。」とする熊本大学医学部教授の論文を支持したことを思い出しました。唯一の化学系財閥を2社に分割させるための猶予を持たせるための国策だったといわれています。
マスコミはEUを中心に「京都議定書を守れない国からの輸入を制限する。」動きがあることを伝えるべきではないでしょうか?議定書や炭素税は、温室効果ガスを出しすぎた国や企業にペナルティを与える仕組みです。そのため、やがて日本の企業が議定書の縛りのない国に工場を移しても、マーケットはそんな企業の製品を買うでしょうか?
Posted by グリーンワーク at 07:07│
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去年は、アキアカネ(赤とんぼ)を、吉川湖岸緑地で観察できませんでした。野洲~守山周辺からも姿を消しました。暑さに弱いため、羽化直後の夏の盛りは涼しい高原で過ごし、秋になって成熟した頃平地に下りてきます。温暖化の影響を受けやすいトンボです。温暖化時計で紹介しているように、身近な生き物に異変が起きています。草津でもコハクチョウの飛来は例年より1か月遅い1月でした。そして、コハクチョウの北帰行は例年より1か月早い2月から始まりました。気がつけば、秋の風物詩のアキアカネがいなくなりました。
2015年に向けて、1.5℃上昇(自然が再生できなくなる閾値)の温暖化の足音が着実に聞けるようになってきました。少しづつ身近な生き物が姿を消しています。平均気温の1℃上昇は地理的に南に150km移動したことを意味します。20世紀の間にすでに1℃上昇していますから、100年の間に滋賀県は和歌山辺りまで南下したことになります。1.5℃上昇まであと6年です。
産業革命前より、平均気温が2℃上昇は人間が適応できなくなる閾値です。2℃上昇で、2040年頃に、地球の肺と呼ばれるアマゾンの乾燥化が予測されています。日米でポスト京都の調整を協議することになりました。麻生総理は、「温暖化の被害を最小限にするため」というが、政治家のいう最小限は経済被害でしかない。レスターヤングは、2020年までに90年比でCO2排出を90%減と訴えています。そのためには今日からでも世界中の工場の煙突から出るCO2を止めなければ間に合いません。それでも、2015年には間に合いません。
先日、フジテレビで、『東大総長から学ぶエコ番組』がありました。総長は「日本の工場はすでにギリギリの省エネをしているので、家庭の省エネをがんばろう。」とおっしゃっているのを聞いて、かつて国が「水銀と水俣病との因果関係はない。」とする熊本大学医学部教授の論文を支持したことを思い出しました。唯一の化学系財閥を2社に分割させるための猶予を持たせるための国策だったといわれています。
マスコミはEUを中心に「京都議定書を守れない国からの輸入を制限する。」動きがあることを伝えるべきではないでしょうか?議定書や炭素税は、温室効果ガスを出しすぎた国や企業にペナルティを与える仕組みです。そのため、やがて日本の企業が議定書の縛りのない国に工場を移しても、マーケットはそんな企業の製品を買うでしょうか?