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Posted by 滋賀咲くブログ at

花はどこへいった

2010年11月27日

砲撃が打ち砕いた。
「路上に血が流れる時が買いだ。」
古い秩序を守ろうとする人々がいる。
I lost my everything.(すべてを失う。)と風説が流布された。

人々は、押し寄せる気候難民が、感染症の拡大と、食糧問題を招くことを恐れた。
一度気候戦争が起こると、条約も、国際交渉も、全く用をなさなくなった。
政府は混乱し、外交はうごめき、暮らしを砕いた。

破壊されたのは、ダム湖のカテドラルだった。
「あの男は気に食わない。」
人々は、マリア観音像を湖底に沈めて守った。

えい光弾のグラデーションを浮かべたダム湖に立っていた。

ラジオが彼の声を伝えた。
I am a man.(わたしは、人だ。)
PⅡだった。
「わたしたちは、共通の問題を抱えている。」

「あの病室からよく退院できたね。」と、ルーシーが呟いた。



Posted by グリーンワーク at 21:51 Comments( 0 )