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Posted by 滋賀咲くブログ at

白王町の権座にて

2011年02月09日

白王町の権座にて
西の湖畔の農村白王町で権座と水郷を守り育てる「におの会」を訪ね、権座を歩いた。

かつて,湖畔の農村はどこも内湖とクリークに囲まれた田園だった。
その田園風景は、土地改良事業と、琵琶湖総合開発と、内湖干拓で消えたが、
白王町は、大中を干拓で失いながらも、西の湖に浮かぶ権座を現役の水郷田として守っている。

権座の地名は、内湖の芦原を石垣で囲い湖底の泥をすくい揚げ、干拓水田にした祖先の座(組合)名に由来するらしい。


10年前、権座は国土交通省の長命寺川の放水路工事で無くなろうとしていた。
当時の川端市長が近江八幡の水郷を愛し、大臣に直談判の末、残してくれた。

権座では、現在、山田錦などの源流とされる幻の酒米滋賀船渡六号を栽培し、自己ブランド新酒「権座」の他、地野菜北之庄菜の栽培、黒豆や、新たにカボチャ栽培と、集落営農組合の営農が盛んだ。
景観農業振興地域整備計画指定だけでなく、自己ブランド等々で、農林水産大臣賞など数々の賞を受賞し、地域農業のオピニオンリーダー・トップランナーになっている。

その求心力が、観光地でない水郷に浮かぶ水田に人を吸い寄せ、私たちも県農水課の紹介で、権座に上陸した。

現代版権座(祖先の組織)は、白王集落営農組合として、水郷田権座をシンボルに地域に1000万円規模の雇用を生み出している。



Posted by グリーンワーク at 07:34 Comments( 0 )