グリーンワーク

本音で話そう基幹労連
Ｑ
武田鉄矢さんが、ラジオ番組「鉄矢の三枚おろし」で、
温暖化について
①　これから地球は寒冷化する。
②　ゴア氏を巻き込んだアメリカの陰謀だ。
などの意見があり、冷静に考えようと呼びかけています。

Ａ
武田さんの意図はわかりませんが、
世界は、温暖化を①気候変動②低炭素経済と考えています。
日本では、まだ、温暖化という言葉をあえて使っているので、①異常気象②低炭素社会とすり替えています。

①気候変動の原因は、海水温の上昇で偏西風が蛇行しているからです。
海は二酸化炭素を一番吸収していますが、化石燃料の大量燃焼で、海の二酸化炭素は飽和状態になっています。

化石燃料は、有機物で、有機物はすべて炭素の化合物です。
大量生産・大量消費に起因する化石燃料の大量燃焼が、二酸化炭素を産業革命以来増加させて来ました。
温室効果ガスの中で、二酸化炭素を人間活動で一番沢山放出しています。
だから、気候変動の要因は二酸化炭素だと考えられています。

今日出した二酸化炭素は、３０年後温室効果ガスになり、温暖化は最長２００年継続します。
温暖化は、感染症の拡大と、食糧問題を顕著化させます。
人間の歴史は、飢える前に奪う。
気候戦争が始まれば、会議も条約も用をなしません。

②日本では、温暖化解決のために、低炭素社会を作ろうと呼びかけていますが、
気候変動の起因は、産業活動ですから、世界は低炭素経済を実現しようと考えています。

２０１６年頃に、夏の北極から氷が消えると予測されています。
自然が再生出来なくなる閾値の１．５℃上昇は最短で２０１６年頃と予測されています。
１．５℃上昇は海面上昇でツバルなど島嶼を水没させると予測されていますが、
環境省は日本の砂浜面積が最大で９０％消失すると予測しています。

低炭素社会と、経済の問題を社会にすり替えても、２０１６年以降、誰も気候変動に責任をとれないのではないでしょうか？

情報が制限され、国民は誘導されています。
温暖化の解決を、国民が直接判断すべきです。