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Posted by 滋賀咲くブログ at

花はどこへいった

2011年02月13日

12
PⅡに捧ぐ。
ピアノの伴奏に合せてテルミンがサンサースの『白鳥』を演奏している。

2年前のことだけど、もうずいぶん前のことのように思える。
彼は、命には限りがあることを知っていたから、逆算で考えていた。
未来は、覚悟が出来ているかで決まる。

エネルギー開発のダム建設は、捕虜を使って始められた。
多くの殉死者を出した。

殉死した40人のパートがある合唱がダムサイトに響いた。
美しいハーモニーのインノミネの合唱の後、彼女はピアノに向かった。
野奏曲。
PⅡへの鎮魂歌だった。

ダム湖に風が吹き抜けた。
「テルミンが聞こえたかい?」
彼女は、白鳥の湖の国からやって来た。
「いつも隣で、笑っていたかった。」
君に会うまでは、マリーアを知らなかった。

マリア像がダム湖に沈められた。
「翼を休めて下さい。」
白鳥は海を渡ってやって来る。



Posted by グリーンワーク at 22:17 Comments( 0 )

花はどこへいった

2011年02月13日


たどり着くと、いつも川が横たわっていた。
「うまくいかない時だから、手をつなごうよ。」

白鳥たちと一緒に、彼女と出会った。
「回りから励ませれ、期待される時が一番幸せな時だから。」

街角のコミュニティ合唱団。
ダムサイトに響きあうAgnus Dei。

Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
miserere nobis.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
miserere nobis.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
dona nobis pacem.

アーバンから、ルーラルヘ。
リャノから、シェラへ。
すべての武器をシェラへ。

ここに、歴史を動かした人間は一人もいない。
しかし、個人の歴史がある。



Posted by グリーンワーク at 22:17 Comments( 0 )