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Posted by 滋賀咲くブログ at

温暖化時計

2009年12月13日

オーストラリアの南南西沖を川崎市の面積に匹敵する氷山が北上している。
温暖化で、崩落した南極のロス棚氷だ。

人間活動起源のCO2排出は、1970年代頃から、急速に増加を始めた。
排出されたCO2は、30年後に、温室効果ガスとなる。
農業環境技術センターは、2000年頃から、米の白濁化など、温暖化被害が顕著になっていることを公表している。

産業革命以前より世界の平均気温が1.5℃上昇すると、自然が再生出来なくなる閾値だ。
1.5℃上昇は、過去に排出したCO2で確定的だ。
温度上昇は高緯度程大きいため、1.5℃上昇で、グリーンランドは2.7℃上昇すると予測されている。
2.7℃上昇は、グリーンランドの棚氷を消失させる。
海面上昇などティッピングポイントの引金となる。
最短の予測が、2016年だ。

2006年、英国のスターン卿は、ブレア首相の委託で、スターンレビユーを公表した。
温暖化は、世界大戦級の被害をもたらし、GDPの20%が失われると警告し、今すぐ対策をすればGDPの1%で済むと発表した。
「これからの10年が未来を左右する。」と締めくくった。
それから、すでに3年が過ぎた。
未だに、温暖化の解決ではなく、経済問題がCOP15で繰り返されている。

悲しい嘘が、COP15に流れた。
温暖化のデータを英国の科学者が改ざんしたとニュースされ、IPCCが否定した。
ブッシュ大統領はおかかえ学者を使って、温暖化の懐疑論を展開し、ノーベル賞のゴアが映画『不都合な真実』で、懐疑論にNOを突きつけた。
日本では無名だったアラスカ大学の赤祖父教授など、懐疑論の亡霊が今も世界を闊歩している。

5月革命直前に、大学を去った藤晴美は、電気事業連合会のスポークスマンとなって、CO2を出さない原子力発電推進の意見広告塔なっている。
安全安心の原発推進がストップしたのは、データ改ざんや、事故隠し、更に東海臨界事故が隠しようのない不信を招いたためだった。
しかも耐用年数の過ぎた原子力発電所の解体ができないことが問題になっている。
更にウラン238の半減期は45億年で、コンクリート詰めで埋設しても人間が管理しきれない。

海洋学者の教授は、大学の同輩だった晴美の行動を気遣いながら、シャチを追って流氷の海に船出していた。
キム・スニの村に上陸した教授は、閉鎖都市を目前に拘束された。
そこで、背後にソビエる巨大な壁が、都市のエネルギー源になっていることに気付いた。
壁には昇竜伝説があり、人々が近付くと消えてしまう。
教授は、昇竜は壁に棲むコウモリの大群であることを知っていた。
コウモリが出す超音波にシャチが呼び寄せられていると仮説を立てていた。
エコーだ。

かつて、パーク・レンジャーだったゴン・アリューも、壁に向かって北上する赤狗(ドール)の群れが、高周波に惹きつけられていることに気付いていた。
犬笛だ。

村には、旅人を迎え、翌年、村の娘が出産すると、案山子を生贄にする風習の伝承があった。


Posted by グリーンワーク at 21:10 Comments( 0 )