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Posted by 滋賀咲くブログ at

アンチビジネス

2010年10月18日

1.百菜劇場「農の連続講座」

小舟木エコ村は、住民が菜園ライフを楽しむ。
菜園ライフをサポートする「農の連続講座」が開催されている。

講座での質疑で、住民の主婦から農業生産のコストについて問われた。

百菜市で売られていた栗東産の鶏卵の価格が市場価格の10倍だったからだ。
彼女のご主人は、コストを積み上げれば適正価格だという。
主婦は疑問だ。

講師は、購入した餌だけで、生産すれば、¥80/1個くらいかかる。
しかし、生産に工夫が必要と。

有機農家の講師自身の労賃は、時間単価で¥200程度と説明する。
農業は、経済性だけでは判断できない。

主婦は、手間賃を含めて、家庭菜園作りが条件のエコ村のライフスタイルに疑問も。

講師の弁
最近読んだアメリカの本にふれて、「車を運転して、5人の列に突っ込むか、ハンドルを切って一人を轢くかの選択なら、一人の事故を選択する。」従来の経済至上主義に、疑問が起こっていると。

2.吉川湖岸緑地の公園化工事

生物多様性条約国会議COP10の主な議題は、経済問題のようだ。

COP10を控え去年まで、環境省のパンフレットでは、
多様性とは、
①生態系の多様性 ②種の多様性 ③遺伝子の多様性 として語られて来た。

しかし、経済の議論は、本来誰のものでもない自然に所有の概念を持ち込む。

吉川湖岸緑地の公園化工事が始まり、残されたわずかな竹林の伐開が続く。
生き物には、棲みかと、餌と、繁殖場所が必要だ。
そのどれかがなくなっても、生き物は姿を消す。

公園化工事とい公共工事の予算の執行には、生物多様性より、費用対効果、経済波及を県民は求めていると、県の執行者は説明する。

COP10も、公園化工事も、本題の自然を置き去りにして、経済議論に終始する。
温暖化議論も、経済議論にすり替わって来た。
そして、出口は見つけられなかった。

経済の議論なら、世界の経営者が集まるタボスの世界経済フォーラムで十分だ。
なぜ、あえて経済議論を生物多様性条約COP10や、温暖化条約COP15でするのか、アンチビジネスと呼ぶ人達は反省してほしい。

金がすべてになっていないだろうか。



Posted by グリーンワーク at 06:52 Comments( 0 )