気候戦争(山本良一東大名誉教授の講演)
『気候戦争』(Climate Wars by Gwynne Dyer, Random House Canada, 2008)。 著者のウィニー・ダイアーは ロンドン大学から“戦争”研究によりPh.D.を授与された世界的に著名な軍事専門家である 。
山本良一東大名誉教授の講演を紹介する。
滋賀県と滋賀県グリーン購入ネットワーク主催の講演会
『地球温暖化と低炭素社会への選択』(演者 山本良一東大名誉教授)
最初の気候戦争
国連パンギムン事務総長は、スーダン・ダルフール紛争を「『気候変動』を要因とし、生態学的危機がきっかけで始まった。」と述べている。
ダルフールの土地が豊かだった頃は、農業に従事する現地の黒人は、アラブ系の遊牧民を受け入れ、水を共有していたが、干ばつが深刻化すると、柵をめぐらして、遊牧を阻止しだした。
「有史以来初めて、食べ物と水が全住民に回らなくなったことで、紛争が始まった。」と、パンギムン事務総長は述べている。
サハラ以南の干ばつは地球温暖化に起因する。
この紛争で2003年2月の衝突以降、2006年2月時点での概算で18万人が既に殺害され、現在進行中の民族浄化の事例として広く記述されている。2004年6月3日の国連事務総長の公式統括 (bilan officiel) によれば、1956年の独立以来、1972年から1983年の11年間を除く期間に、200万人の死者、400万人の家を追われた者、60万人の難民が発生しているとされる (UN Doc.S/2004/453) 。
2020年頃に、水争いから、印パで核戦争。
2030年頃に、食糧問題から中国で内戦が発生すると、軍事アナリストは予測し、
アジアでも気候戦争が勃発する危険性が懸念されている。
温暖化は、感染症の拡大と、食糧問題に顕著化する。
その時、日本の食糧輸入は確保されているだろうか?
山本良一東大名誉教授の講演を紹介する。
滋賀県と滋賀県グリーン購入ネットワーク主催の講演会
『地球温暖化と低炭素社会への選択』(演者 山本良一東大名誉教授)
最初の気候戦争
国連パンギムン事務総長は、スーダン・ダルフール紛争を「『気候変動』を要因とし、生態学的危機がきっかけで始まった。」と述べている。
ダルフールの土地が豊かだった頃は、農業に従事する現地の黒人は、アラブ系の遊牧民を受け入れ、水を共有していたが、干ばつが深刻化すると、柵をめぐらして、遊牧を阻止しだした。
「有史以来初めて、食べ物と水が全住民に回らなくなったことで、紛争が始まった。」と、パンギムン事務総長は述べている。
サハラ以南の干ばつは地球温暖化に起因する。
この紛争で2003年2月の衝突以降、2006年2月時点での概算で18万人が既に殺害され、現在進行中の民族浄化の事例として広く記述されている。2004年6月3日の国連事務総長の公式統括 (bilan officiel) によれば、1956年の独立以来、1972年から1983年の11年間を除く期間に、200万人の死者、400万人の家を追われた者、60万人の難民が発生しているとされる (UN Doc.S/2004/453) 。
2020年頃に、水争いから、印パで核戦争。
2030年頃に、食糧問題から中国で内戦が発生すると、軍事アナリストは予測し、
アジアでも気候戦争が勃発する危険性が懸念されている。
温暖化は、感染症の拡大と、食糧問題に顕著化する。
その時、日本の食糧輸入は確保されているだろうか?
Posted by
グリーンワーク
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20:19
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