福島原発災害 メディア報道のあり方
過剰に怖がらないで、適正に怖がって。
食品衛生法上の暫定基準値は、高めに設定されているので、直ちに健康に被害なし。
作業員の被爆量引き上げ。
放射能量がスリーマイル超え、レベル6相当(朝日新聞)
東京都など自治体レベルで、乳児への水道水規制。
福島第一原発3号機で、作業員被爆。
政府機関や、メディアなどの発言が理解できない。
『東京に原発を』の広瀬隆が内部被ばくなど詳しく話しています。
ニュースの真相で広瀬隆さんが出演 「福島原発事故 メディア報道のあり方」(昨日17日放送)/youtube。
その1 http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/2/veFYCa9nbMY
その2 http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/1/wlVlmyyNxlw
その3 http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/0/rpcuM1v90XE
東電も、政府も、メディアも、福島第一原発3号機がプルサーマルで、MOX(プルトニュウ
ム)燃料を使用していることから語らなければ、国民は理解できない。
食品衛生法上の暫定基準値は、高めに設定されているので、直ちに健康に被害なし。
作業員の被爆量引き上げ。
放射能量がスリーマイル超え、レベル6相当(朝日新聞)
東京都など自治体レベルで、乳児への水道水規制。
福島第一原発3号機で、作業員被爆。
政府機関や、メディアなどの発言が理解できない。
『東京に原発を』の広瀬隆が内部被ばくなど詳しく話しています。
ニュースの真相で広瀬隆さんが出演 「福島原発事故 メディア報道のあり方」(昨日17日放送)/youtube。
その1 http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/2/veFYCa9nbMY
その2 http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/1/wlVlmyyNxlw
その3 http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/0/rpcuM1v90XE
東電も、政府も、メディアも、福島第一原発3号機がプルサーマルで、MOX(プルトニュウ
ム)燃料を使用していることから語らなければ、国民は理解できない。
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福島原発事故を受けて、ドイツ政府が対応
ドイツ政府HP(2011年3月15日更新):
http://www.bundesregierung.de/nn_1264/Content/DE/Artikel/2011/03/2011-03-15-bund-laender-kkw-pruefungen.html
本日から3ヶ月間にわたり、すべてのドイツの原子力発電施設において、抜本的な安全点検を実施します。これについてメルケル首相は火曜日、該当する担当州知事と合意に至りました。古い原子炉については、検査のために停止します。
すでに月曜日の夜に首相は、このほど決議されたドイツの脱原発期限の延長(の施行)に対し、3ヶ月間のモラトリアム(猶予期間)を儲けることを伝えました。ノルベルト・レットゲン環境相がまとめているように、それは、「熟考し、行動するための時間」であるとしています。
安全検査において原発運営者は、1980年より前に発電を開始した原子炉を停止する見通しになっています。それ以外の原発については、稼動しながらの検査であり、首相、環境相、ライナー・ブリューデレ経済相によると、それは「結果は白紙(つまり問題が見つかれば、停止・廃炉もありうる)」であると強調されています。ブリューデレ経済相は、一次的な停止によっても、供給安全は確保される一方で、電力価格の上昇もありえるとの見方を示しています。
さらに欧州の、そして国際的な(安全基準)レベルであっても、ドイツは、すでに存在する安全基準そのものについての見直しを行なう予定です。首相は、EUにおいて、そしてG20においても、より高いレベルの統一された安全基準の実現を呼びかけたいと発言しました。
同時に連邦と州は、これまでよりも、より迅速な再生可能エネルギーの拡大実現について、時間を利用して行く意向です。とりわけ系統の強化について、すべての関係者はより一層の速度を求めることにしています。すでに決議された「エネルギー戦略2050」において連邦政府は、ここ数年で再生可能エネルギー関連の投資額を数十億ユーロ規模で行うことに言及しています。
日本における災害は、世界各国と同様にドイツに対しても全く新しい状況を直面させることになったとメルケル首相は強調しています。これまでの原子力事故、トラブルは、人為的なもの、技術的なものが原因でした。そしてここではじめて自然の威力が原発運営に関して多大な問題を生み出しました。「これは、これまでの先入観にとらわれない確認・検査を行なうべき1つの根拠である」と首相は判断しています。
この最大級の配慮をするという要請は、古い原子炉の一次的な停止を強制することであると、レットゲン環境相は付け加えています。このための法的な根拠は、原子力法の19条3項です。
今週中にはさらに各州知事との会合で、どのように再生可能エネルギーの世紀へとより加速させる道があるのかを具体的に探ることがテーマとなります。
1980年以前に発電を開始した7つの原子炉は、以下の通りです:
Biblis A、B (Hessen州)
Neckarwestheim I、Philipsburg I (Baden-W醇вttemberg州)
Brunsb醇дtel (Schleswig-Holstein州)
Isar I (Bayern州)
Unterweser (Niedersachsen州)。
※訳注:このうち、Isar IとNeckerwestheim Iは、廃炉の見通しが伝えられています。
これらはモラトリアムの期限中は稼動しません。これらの古い原発は、(当初の脱原発計画よりも)若い原発の延長期限が14年であるのに対し、延長期限は8年だけとされています。
http://www.bundesregierung.de/nn_1264/Content/DE/Artikel/2011/03/2011-03-15-bund-laender-kkw-pruefungen.html
本日から3ヶ月間にわたり、すべてのドイツの原子力発電施設において、抜本的な安全点検を実施します。これについてメルケル首相は火曜日、該当する担当州知事と合意に至りました。古い原子炉については、検査のために停止します。
すでに月曜日の夜に首相は、このほど決議されたドイツの脱原発期限の延長(の施行)に対し、3ヶ月間のモラトリアム(猶予期間)を儲けることを伝えました。ノルベルト・レットゲン環境相がまとめているように、それは、「熟考し、行動するための時間」であるとしています。
安全検査において原発運営者は、1980年より前に発電を開始した原子炉を停止する見通しになっています。それ以外の原発については、稼動しながらの検査であり、首相、環境相、ライナー・ブリューデレ経済相によると、それは「結果は白紙(つまり問題が見つかれば、停止・廃炉もありうる)」であると強調されています。ブリューデレ経済相は、一次的な停止によっても、供給安全は確保される一方で、電力価格の上昇もありえるとの見方を示しています。
さらに欧州の、そして国際的な(安全基準)レベルであっても、ドイツは、すでに存在する安全基準そのものについての見直しを行なう予定です。首相は、EUにおいて、そしてG20においても、より高いレベルの統一された安全基準の実現を呼びかけたいと発言しました。
同時に連邦と州は、これまでよりも、より迅速な再生可能エネルギーの拡大実現について、時間を利用して行く意向です。とりわけ系統の強化について、すべての関係者はより一層の速度を求めることにしています。すでに決議された「エネルギー戦略2050」において連邦政府は、ここ数年で再生可能エネルギー関連の投資額を数十億ユーロ規模で行うことに言及しています。
日本における災害は、世界各国と同様にドイツに対しても全く新しい状況を直面させることになったとメルケル首相は強調しています。これまでの原子力事故、トラブルは、人為的なもの、技術的なものが原因でした。そしてここではじめて自然の威力が原発運営に関して多大な問題を生み出しました。「これは、これまでの先入観にとらわれない確認・検査を行なうべき1つの根拠である」と首相は判断しています。
この最大級の配慮をするという要請は、古い原子炉の一次的な停止を強制することであると、レットゲン環境相は付け加えています。このための法的な根拠は、原子力法の19条3項です。
今週中にはさらに各州知事との会合で、どのように再生可能エネルギーの世紀へとより加速させる道があるのかを具体的に探ることがテーマとなります。
1980年以前に発電を開始した7つの原子炉は、以下の通りです:
Biblis A、B (Hessen州)
Neckarwestheim I、Philipsburg I (Baden-W醇вttemberg州)
Brunsb醇дtel (Schleswig-Holstein州)
Isar I (Bayern州)
Unterweser (Niedersachsen州)。
※訳注:このうち、Isar IとNeckerwestheim Iは、廃炉の見通しが伝えられています。
これらはモラトリアムの期限中は稼動しません。これらの古い原発は、(当初の脱原発計画よりも)若い原発の延長期限が14年であるのに対し、延長期限は8年だけとされています。
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原子力災害 中村隆市さんの講演会から
原子力災害 中村隆市さんの講演会から
中村さんが強く訴えていたのは、原子力災害から、子どもを避難させようという事でした。
枝野官房長官は、被爆線量と体への影響で、健康被害について語る時に、「【直ちに】影響はでる程ではない。」と、【直ちに】という枕詞がつけます。
でも直ちにでなくても3年後、10年後特に成長期の子どもにはがんの発症リスクがあるのです。
中村さんは冷静になってくださいではなくて、冷静に子どもを避難させて下さい。が正しい政治家だと言っていました。
能登川図書館
福島原発災害と米国スリーマイル島事故との比較がよく行われます。
スリーマイル島周辺では、子供のがん発症が報告されてます。
原因は、放射能汚染された牛乳飲乳だったといわれています。
政府は本日放射能汚染された農産物の出荷制限を指示しました。
原子力災害での農業被害補償はまづは東電にあると発表しました。
枝野官房長官は、「たまたま数回放射能汚染された農産物を口にしても直ちに健康に被害はない。」として、冷静な対応を国民に求めました。
中村さんが強く訴えていたのは、原子力災害から、子どもを避難させようという事でした。
枝野官房長官は、被爆線量と体への影響で、健康被害について語る時に、「【直ちに】影響はでる程ではない。」と、【直ちに】という枕詞がつけます。
でも直ちにでなくても3年後、10年後特に成長期の子どもにはがんの発症リスクがあるのです。
中村さんは冷静になってくださいではなくて、冷静に子どもを避難させて下さい。が正しい政治家だと言っていました。
能登川図書館
福島原発災害と米国スリーマイル島事故との比較がよく行われます。
スリーマイル島周辺では、子供のがん発症が報告されてます。
原因は、放射能汚染された牛乳飲乳だったといわれています。
政府は本日放射能汚染された農産物の出荷制限を指示しました。
原子力災害での農業被害補償はまづは東電にあると発表しました。
枝野官房長官は、「たまたま数回放射能汚染された農産物を口にしても直ちに健康に被害はない。」として、冷静な対応を国民に求めました。
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原発災害 プルトニュウム
原爆も原子炉もともにウランやプルトニウムが燃料として使用されています。原爆は兵器であり原子炉はエネルギーを確保するための設備です。そのため、両者は燃料の濃縮度とそこから発散されるエネルギーのコントロールの方法が違います。
燃料となるウランですが、天然ウランの99.3%はウラン238という核分裂しない物質であり、0.7%が核分裂を起こすウラン235です。核分裂は図のように、ウラン235またはプルトニウム原子に中性子という物質が入り、原子核が分裂します。
この反応と同時に2~3個の中性子が飛び出し、さらに次の原子核に入り核分裂を起こして行きます。ネズミ算式に反応が進んで行くわけです。これを核分裂の「連鎖反応」といい、その時にエネルギーが発生します。原爆と原子炉では同じ反応を利用しています。
とはいえ、原爆では一瞬に多量のエネルギーを放出させる必要があり、ウラン235を100%近くに濃縮した燃料を使用します。一方、原子炉では適量のエネルギーが放出できるようにウラン235を3%程度に低濃縮しています。このエネルギーをコントロールするための原爆と原子炉の構造の違いについてみてみましょう。
まず原爆は、核分裂を一気に起こすために百%濃縮したウラン235または純粋なプルトニウムを使います。核分裂をおこす原子ができるだけ濃密に並んでいた方が中性子が当たりやすく、連鎖反応を起こしやすくなるわけです。そして10万分の1秒という短い時間に、爆弾の中に入れてあるすべてのウランやプルトニウムが核分裂を起こすよう工夫してあります。その結果、ばく大なエネルギーが一瞬のうちに放出されます。
また、このように核爆発を起こさせるには、ある量以上のウランまたはプルトニウムが必要です。これを「臨界量」といい、ウランでは23キロ、プルトニウムでは6キロです。これだけの量がまとまって、初めて全部の原子核が核分裂の連鎖反応を起こし、ばく大なエネルギーが放出されます。
実際に広島の原爆ではウランを、長崎の原爆ではプルトニウムを2、3個の固まりに分け、それぞれを臨界量以下にして原爆を組み立てました。そうしないと作製した段階で爆発が起こってしまうからです。外側を火薬で囲み爆発させることでウランまたはプルトニウムの固まりが一気に一か所に集まるようにしました。そして臨界量を超えたウランやプルトニウムが核爆発を起こすようにしたわけです。
一方、原子炉ではあまり核分裂反応が進みすぎないように3~4%程度の低濃縮ウランを用います。さらに反応をコントロールするために中性子を吸収する「制御棒」を使います。原子炉には水やホウ素、カドミウムなどを原料とした制御棒が複数本あり反応が起きている際に出し入れして、必要なだけの核分裂がゆっくりと起きるように調整します。つまり同じウランやプルトニウムを使うといっても、原子炉と原爆は核分裂によって生じるエネルギー生産の規模や制御の方法が異なるのです。
原子炉の中で発生した蒸気を用いてタービンを回し、発電機を回して電気を作ります。その過程は火力発電と同じで、すでに日本の発電量の約30%が原子力発電でまかなわれています。
燃料となるウランですが、天然ウランの99.3%はウラン238という核分裂しない物質であり、0.7%が核分裂を起こすウラン235です。核分裂は図のように、ウラン235またはプルトニウム原子に中性子という物質が入り、原子核が分裂します。
この反応と同時に2~3個の中性子が飛び出し、さらに次の原子核に入り核分裂を起こして行きます。ネズミ算式に反応が進んで行くわけです。これを核分裂の「連鎖反応」といい、その時にエネルギーが発生します。原爆と原子炉では同じ反応を利用しています。
とはいえ、原爆では一瞬に多量のエネルギーを放出させる必要があり、ウラン235を100%近くに濃縮した燃料を使用します。一方、原子炉では適量のエネルギーが放出できるようにウラン235を3%程度に低濃縮しています。このエネルギーをコントロールするための原爆と原子炉の構造の違いについてみてみましょう。
まず原爆は、核分裂を一気に起こすために百%濃縮したウラン235または純粋なプルトニウムを使います。核分裂をおこす原子ができるだけ濃密に並んでいた方が中性子が当たりやすく、連鎖反応を起こしやすくなるわけです。そして10万分の1秒という短い時間に、爆弾の中に入れてあるすべてのウランやプルトニウムが核分裂を起こすよう工夫してあります。その結果、ばく大なエネルギーが一瞬のうちに放出されます。
また、このように核爆発を起こさせるには、ある量以上のウランまたはプルトニウムが必要です。これを「臨界量」といい、ウランでは23キロ、プルトニウムでは6キロです。これだけの量がまとまって、初めて全部の原子核が核分裂の連鎖反応を起こし、ばく大なエネルギーが放出されます。
実際に広島の原爆ではウランを、長崎の原爆ではプルトニウムを2、3個の固まりに分け、それぞれを臨界量以下にして原爆を組み立てました。そうしないと作製した段階で爆発が起こってしまうからです。外側を火薬で囲み爆発させることでウランまたはプルトニウムの固まりが一気に一か所に集まるようにしました。そして臨界量を超えたウランやプルトニウムが核爆発を起こすようにしたわけです。
一方、原子炉ではあまり核分裂反応が進みすぎないように3~4%程度の低濃縮ウランを用います。さらに反応をコントロールするために中性子を吸収する「制御棒」を使います。原子炉には水やホウ素、カドミウムなどを原料とした制御棒が複数本あり反応が起きている際に出し入れして、必要なだけの核分裂がゆっくりと起きるように調整します。つまり同じウランやプルトニウムを使うといっても、原子炉と原爆は核分裂によって生じるエネルギー生産の規模や制御の方法が異なるのです。
原子炉の中で発生した蒸気を用いてタービンを回し、発電機を回して電気を作ります。その過程は火力発電と同じで、すでに日本の発電量の約30%が原子力発電でまかなわれています。
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原発災害 京大原子炉実験所の小出裕章さんからのメール
原発災害 京大原子炉実験所の小出裕章さんからのメール
京大原子炉実験所の小出裕章さんが3月12日(土)22:07に送信された福島第1原発1号機に関するメールの転送です。
既に3号機(MOX燃料)も深刻な事態になっており、古い情報ではありますが、参考になるものだと思います。
MOX燃料はプルサーマル用プルトニューム燃料
<3月12日(土)22:07のメール>
皆様
8時の枝野長官の記者会見を聞き、爆発は格納容器と原子炉建屋の間で起き、格納容器はまだあるとのこと、ちょっとほっとしました。
もし、それが本当なら、爆発は水素爆発です。
そしてその水素は、燃料棒被覆管材料である、ジルコニウムという金属と水との反応で生じた水素だと思います。
それが格納容器ベントを開いたことで、原子炉建屋に漏洩し、爆発に至ったと推測します。
格納容器は放射能の放出を防ぐ最後の砦で、それがまだ形として残っているということは、せめてもの救いです。
その格納容器の中に、海水を注入するという説明でしたが、どうやって海水を送るのでしょうか?
そのためにはポンプが動かなければいけませんし、そのためには電源が必要です。
電源が失われたからこそ、事態がここまで悪化してきました。
何故、いきなり海水を送れるようになったのでしょうか?
注水できるポンプの圧力の能力はあります。
原子炉圧力容器内は大変高圧になっており、消防用のポンプ車の吐出圧力では原子炉圧力容器の中に直接水を送ることはできませんが、格納容器の中であれば送れると思います。
それでもなお、格納容器の中に水を送る作業はもっと早くやれたはずだと私は思います。
十分な情報がない中、申し訳ありませんが、正確な判断ができません。
もし、格納容器内を海水で満たすことができるのであれば、もちろん原発は2度と使えませんが、最悪の破局は免れることが出来ると私は思います。
格納容器内に海水にホウ素を混入させることは必要です。
今直面している危機は、原子炉が溶けてしまうこと、そして一度は停止させたウランの核分裂反応が再び始まってしまうかもしれないことの2つです。
原子炉を溶かさないためには水を供給すること、核分裂を再び始まらないようにするためには中性子を吸収できる物質を供給しなければいけません。
中性子を吸収する物資がホウ素です。
ですから、ホウ素を混入した海水を格納容器に注入することは有効です。
成功してくれることを願います。
政府の提供する情報は大変不十分です。
爆発前後で正門前での放射線量が、減ったなどということは、格納容器が破壊を免れたという証明にはなりません。
単に風向きが変わった可能性の方が遥に大きいです。
今後も、あちこちからの情報に常に注意してください。
このメールは失礼ながらたくさんの人たちに一斉に送ります。
事故の対応に追われており、お許しください。
2011/3/12 小出 裕章
京大原子炉実験所の小出裕章さんが3月12日(土)22:07に送信された福島第1原発1号機に関するメールの転送です。
既に3号機(MOX燃料)も深刻な事態になっており、古い情報ではありますが、参考になるものだと思います。
MOX燃料はプルサーマル用プルトニューム燃料
<3月12日(土)22:07のメール>
皆様
8時の枝野長官の記者会見を聞き、爆発は格納容器と原子炉建屋の間で起き、格納容器はまだあるとのこと、ちょっとほっとしました。
もし、それが本当なら、爆発は水素爆発です。
そしてその水素は、燃料棒被覆管材料である、ジルコニウムという金属と水との反応で生じた水素だと思います。
それが格納容器ベントを開いたことで、原子炉建屋に漏洩し、爆発に至ったと推測します。
格納容器は放射能の放出を防ぐ最後の砦で、それがまだ形として残っているということは、せめてもの救いです。
その格納容器の中に、海水を注入するという説明でしたが、どうやって海水を送るのでしょうか?
そのためにはポンプが動かなければいけませんし、そのためには電源が必要です。
電源が失われたからこそ、事態がここまで悪化してきました。
何故、いきなり海水を送れるようになったのでしょうか?
注水できるポンプの圧力の能力はあります。
原子炉圧力容器内は大変高圧になっており、消防用のポンプ車の吐出圧力では原子炉圧力容器の中に直接水を送ることはできませんが、格納容器の中であれば送れると思います。
それでもなお、格納容器の中に水を送る作業はもっと早くやれたはずだと私は思います。
十分な情報がない中、申し訳ありませんが、正確な判断ができません。
もし、格納容器内を海水で満たすことができるのであれば、もちろん原発は2度と使えませんが、最悪の破局は免れることが出来ると私は思います。
格納容器内に海水にホウ素を混入させることは必要です。
今直面している危機は、原子炉が溶けてしまうこと、そして一度は停止させたウランの核分裂反応が再び始まってしまうかもしれないことの2つです。
原子炉を溶かさないためには水を供給すること、核分裂を再び始まらないようにするためには中性子を吸収できる物質を供給しなければいけません。
中性子を吸収する物資がホウ素です。
ですから、ホウ素を混入した海水を格納容器に注入することは有効です。
成功してくれることを願います。
政府の提供する情報は大変不十分です。
爆発前後で正門前での放射線量が、減ったなどということは、格納容器が破壊を免れたという証明にはなりません。
単に風向きが変わった可能性の方が遥に大きいです。
今後も、あちこちからの情報に常に注意してください。
このメールは失礼ながらたくさんの人たちに一斉に送ります。
事故の対応に追われており、お許しください。
2011/3/12 小出 裕章
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